2006/05/28
Bon Echo (Firefox 2) Alpha 2 レビュー
原文:Bon Echo (aka Firefox 2) Alpha 2 Review by Percy Cabello -- Saturday, May 13, 2006
Mozilla はコード名 Bon Echo(Firefox 開発の伝統により Bon Echo public park から命名されています)で呼ばれる、来たるべく Firefox 2 の二番目のアルファ版をリリースしました。この冬(あるいは北ハンプシャーでは夏)に正式リリースが予定されているこのバージョンには多くの改良が施されています。では、レビューを始めましょう。
一見して、クローズボタンが各タブに追加され、自然で、直感的に扱えるようになっていることに気が付くでしょう。従来の Firefox ユーザにとっては慣れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、新規ユーザにとってはこの新しい配置はより論理的です。背後のタブのクローズボタンは、全てのタブに表示するのが問題となる場合には、領域を節約するために表示されません。
検索窓は自動的にウィンドウサイズに合わせてリサイズされ、検索エンジン名とアイコンが検索窓内に表示されるようになっています。このテキストはフォームにフォーカスがあるときは非表示になるので、どの検索エンジンが利用されているかを控えめに教えてくれます。 さらに、ウェブページの選択文字列を検索するときは、現在選択している検索エンジンを利用します(従来は about:config 以外に変更手段の無い別の設定に従っていました)。
さらに、検索用語の入力時に、検索エンジンが提供するサジェスト(Google Suggest や Yahoo!)がサポートされました。
さらに歓迎すべきこととして、インストール済みの検索エンジンを管理するためのダイアログウィンドウが追加されました。ここから検索エンジンの並べ替えと削除を行うことができます。Firefox Add-ons Search Engine サイトへのリンクも提供されています。残念ながら、ここは Mycroft (http://mycroft.mozdev.org/) が提供するものを全て備えているわけではありません。多くのユーザを支援するためにも、Firefox 2 リリース前に整備されることを期待したいところです。
検索プラグインは以前の Apple の Sherlock ではなく、Amazon A9 の OpenSearch フォーマットに基づいています(Sherlock のサポートも継続され、自動的に OpenSearch に変換されます)。OpenSearch は検索エンジンにアクセス手法を定義するより柔軟で包括的な標準であるので、新しい、より強力な検索機能が期待できます。
次の改善点はテーマと拡張機能の管理です。まず、これらは Tools/Add-ons メニューからアクセスできる一つのウィンドウに統合されました。
この新しい Add-ons ウィンドウは拡張機能とテーマの両方(さらには、私は検索エンジンもそうなると期待しています)を管理し、以前は陽には示されていなかった特定の拡張機能の無効(disable)や削除(uninstall)の機能が、選択された拡張機能に対して明示的なボタンによって表示さるようになりました。拡張機能とテーマのインストールは以前のような独立したダイアログではなく、新しい一時的なタブの中で扱われます。
ウェブフィード (RSS/Atom) の扱いも改善されました。 Options ウィンドウの General ページ内の設定でウェブフィードの購読をどのように扱うかを指定できます。
選択できるオプションは Thunderbird, NewsGator, その他のRSS リーダなどのサードパーティツールを利用する、Bloglines, Google Reader, My Yahoo, NetVibes のようなウェブフィードアグリゲーションサービスを利用する、あるいは単に Firefox のライブブックマークとして利用する、です。
RSS/Atom ウェブフィードのリンクをクリックしたときの表示も以前のような生のコードの表示ではなく、きちんとフォーマットされた表示に改善されました。 コンテンツの上部には、表示しているフィードを購読するオプションが提示されます。
新規ウィンドウの要求をどのように扱うかのタブのオプション設定が、それが外部アプリケーションからか、あるいはウェブページからの要求かを区別しない単一の設定に簡略化されました。
新しいスペルチェック機能が追加されました。複数行のテキストボックスに入力されたテキストは自動的にミスタイプされた単語がチェックされます。 1行テキストボックスの場合は(右クリックの Spell check this field で)機能をオンにする必要があります。辞書の中にない単語は赤い下線で表示されます。 マークされた単語を右クリックすると Firefox はタイプしようとしていた単語を推測して修正候補と、同時にその単語を個人辞書に追加するオプション、このフィールドでのスペルチェックを中止するオプション、別の言語に切り替えるオプションを提示します。追加の言語を登録するユーザインタフェースはまだ準備されていませんが、それは Thunderbird が利用するものと同じであり、すでに 40以上の言語 が利用可能です(訳注:日本語の辞書は用意されていません)。辞書は拡張機能と同じようにインストールされので、例えばスペイン語と英語を状況に応じて切り替えるのは容易です。
セッションの復元。ハングアップにより強制終了させたときのように、異常終了後にBon Echo をスタートさせたとき(アルファリリースであることを考慮すればよくあることです)、直前のセッションを復元するかを選択できます。復元を選択するとオープンしていたタブが全て復元されます。
マイクロサマリーは特定のウェブページに関する小さな情報であり、そのウェブページまたはサードパーティにより配布されるジェネレータにより提供されます。ジェネレータの基準に合致するウェブページをブックマークすると、ジェネレータによって記述内容が更新されます。例えば、私は eBay のジェネレータを追加した後で一つのオークションアイテムをブックマークし、希望のサマリーを選択しました。
ブックマークをブックマークツールバーに追加すると、オークションの進展をライブ情報として得ることができます。私は同じことをマイクロサマリーの考案者 Myk Melez のジェネレータを使って、(Yahoo! Finance によって提供される)株価情報と Merriam-Webster の今日の単語で行いました。その結果を以下に示します。
将来、ウェブ管理者がこの機能を利用するようになると、ブックマークされた郵便番号や都市名を元にした今日の天気、交通情報、新規公開された映画、新着メール通知などを得ることができるようになるでしょう。
Alpha 2 に欠けている最も注目すべき機能は Places、ブックマークと履歴を単一のインタフェースに統合する新しい個人ウェブ管理システムです。これはその複雑さにより Firefox 3 に延期されました。もう一つ、セーフブラウジング、不審なサイトを訪問したときに警告してくれる機能は開発が遅れており、今月末の3番目の(機能完結)アルファ版でリリースされる予定です。
ファイナルリリース前に数回のベータ版とリリース候補が予定されているので、Firefox 2 のリリースは9月か10月に遅れそうです。
ベータ版では表面的なユーザインタフェースの修正(より洗練されたアイコンと新しい機能のための新アイコンなど)、タブオーバーフロー処理(タブを30個以上開いたときなど)、閉じたタブの取り消し、通常のバグ修正が予定されています。
Firefox 1.5.0.4 は 1.5 ブランチに対するさらなるバグ修正とセキュリティ修正とともにもう少しで(おそらく来週中に)リリースされます。Firefox 3(コード名は Minefield)は既に開発中であり来年の第一クオーターのリリースが予定されています。
Mozilla はコード名 Bon Echo(Firefox 開発の伝統により Bon Echo public park から命名されています)で呼ばれる、来たるべく Firefox 2 の二番目のアルファ版をリリースしました。この冬(あるいは北ハンプシャーでは夏)に正式リリースが予定されているこのバージョンには多くの改良が施されています。では、レビューを始めましょう。
一見して、クローズボタンが各タブに追加され、自然で、直感的に扱えるようになっていることに気が付くでしょう。従来の Firefox ユーザにとっては慣れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、新規ユーザにとってはこの新しい配置はより論理的です。背後のタブのクローズボタンは、全てのタブに表示するのが問題となる場合には、領域を節約するために表示されません。
検索窓は自動的にウィンドウサイズに合わせてリサイズされ、検索エンジン名とアイコンが検索窓内に表示されるようになっています。このテキストはフォームにフォーカスがあるときは非表示になるので、どの検索エンジンが利用されているかを控えめに教えてくれます。 さらに、ウェブページの選択文字列を検索するときは、現在選択している検索エンジンを利用します(従来は about:config 以外に変更手段の無い別の設定に従っていました)。
さらに、検索用語の入力時に、検索エンジンが提供するサジェスト(Google Suggest や Yahoo!)がサポートされました。
さらに歓迎すべきこととして、インストール済みの検索エンジンを管理するためのダイアログウィンドウが追加されました。ここから検索エンジンの並べ替えと削除を行うことができます。Firefox Add-ons Search Engine サイトへのリンクも提供されています。残念ながら、ここは Mycroft (http://mycroft.mozdev.org/) が提供するものを全て備えているわけではありません。多くのユーザを支援するためにも、Firefox 2 リリース前に整備されることを期待したいところです。
検索プラグインは以前の Apple の Sherlock ではなく、Amazon A9 の OpenSearch フォーマットに基づいています(Sherlock のサポートも継続され、自動的に OpenSearch に変換されます)。OpenSearch は検索エンジンにアクセス手法を定義するより柔軟で包括的な標準であるので、新しい、より強力な検索機能が期待できます。
次の改善点はテーマと拡張機能の管理です。まず、これらは Tools/Add-ons メニューからアクセスできる一つのウィンドウに統合されました。
この新しい Add-ons ウィンドウは拡張機能とテーマの両方(さらには、私は検索エンジンもそうなると期待しています)を管理し、以前は陽には示されていなかった特定の拡張機能の無効(disable)や削除(uninstall)の機能が、選択された拡張機能に対して明示的なボタンによって表示さるようになりました。拡張機能とテーマのインストールは以前のような独立したダイアログではなく、新しい一時的なタブの中で扱われます。
ウェブフィード (RSS/Atom) の扱いも改善されました。 Options ウィンドウの General ページ内の設定でウェブフィードの購読をどのように扱うかを指定できます。
選択できるオプションは Thunderbird, NewsGator, その他のRSS リーダなどのサードパーティツールを利用する、Bloglines, Google Reader, My Yahoo, NetVibes のようなウェブフィードアグリゲーションサービスを利用する、あるいは単に Firefox のライブブックマークとして利用する、です。
RSS/Atom ウェブフィードのリンクをクリックしたときの表示も以前のような生のコードの表示ではなく、きちんとフォーマットされた表示に改善されました。 コンテンツの上部には、表示しているフィードを購読するオプションが提示されます。
新規ウィンドウの要求をどのように扱うかのタブのオプション設定が、それが外部アプリケーションからか、あるいはウェブページからの要求かを区別しない単一の設定に簡略化されました。
新しいスペルチェック機能が追加されました。複数行のテキストボックスに入力されたテキストは自動的にミスタイプされた単語がチェックされます。 1行テキストボックスの場合は(右クリックの Spell check this field で)機能をオンにする必要があります。辞書の中にない単語は赤い下線で表示されます。 マークされた単語を右クリックすると Firefox はタイプしようとしていた単語を推測して修正候補と、同時にその単語を個人辞書に追加するオプション、このフィールドでのスペルチェックを中止するオプション、別の言語に切り替えるオプションを提示します。追加の言語を登録するユーザインタフェースはまだ準備されていませんが、それは Thunderbird が利用するものと同じであり、すでに 40以上の言語 が利用可能です(訳注:日本語の辞書は用意されていません)。辞書は拡張機能と同じようにインストールされので、例えばスペイン語と英語を状況に応じて切り替えるのは容易です。
セッションの復元。ハングアップにより強制終了させたときのように、異常終了後にBon Echo をスタートさせたとき(アルファリリースであることを考慮すればよくあることです)、直前のセッションを復元するかを選択できます。復元を選択するとオープンしていたタブが全て復元されます。
マイクロサマリーは特定のウェブページに関する小さな情報であり、そのウェブページまたはサードパーティにより配布されるジェネレータにより提供されます。ジェネレータの基準に合致するウェブページをブックマークすると、ジェネレータによって記述内容が更新されます。例えば、私は eBay のジェネレータを追加した後で一つのオークションアイテムをブックマークし、希望のサマリーを選択しました。
ブックマークをブックマークツールバーに追加すると、オークションの進展をライブ情報として得ることができます。私は同じことをマイクロサマリーの考案者 Myk Melez のジェネレータを使って、(Yahoo! Finance によって提供される)株価情報と Merriam-Webster の今日の単語で行いました。その結果を以下に示します。
将来、ウェブ管理者がこの機能を利用するようになると、ブックマークされた郵便番号や都市名を元にした今日の天気、交通情報、新規公開された映画、新着メール通知などを得ることができるようになるでしょう。
Alpha 2 に欠けている最も注目すべき機能は Places、ブックマークと履歴を単一のインタフェースに統合する新しい個人ウェブ管理システムです。これはその複雑さにより Firefox 3 に延期されました。もう一つ、セーフブラウジング、不審なサイトを訪問したときに警告してくれる機能は開発が遅れており、今月末の3番目の(機能完結)アルファ版でリリースされる予定です。
ファイナルリリース前に数回のベータ版とリリース候補が予定されているので、Firefox 2 のリリースは9月か10月に遅れそうです。
ベータ版では表面的なユーザインタフェースの修正(より洗練されたアイコンと新しい機能のための新アイコンなど)、タブオーバーフロー処理(タブを30個以上開いたときなど)、閉じたタブの取り消し、通常のバグ修正が予定されています。
Firefox 1.5.0.4 は 1.5 ブランチに対するさらなるバグ修正とセキュリティ修正とともにもう少しで(おそらく来週中に)リリースされます。Firefox 3(コード名は Minefield)は既に開発中であり来年の第一クオーターのリリースが予定されています。
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