Prism、Mozilla がデスクトップアプリケーションに進出

原文:Prism, Mozilla's take on desktop web apps by Percy Cabello -- October 25, 2007

Mozilla Labs は本日、単体のウェブアプリケーションを実行する Mozilla ベースのアプリケーション Prism（WebRunner から改名）をリリースしました。

名前の変更に関して、Mozilla の Alex Faaborg のコメント:

…ほとんどの人は私たちと同じように言葉の意味的なあいまいさをなくそうとしているわけではない。一般的なユーザにとって、“running” はジョギングより速いことを意味し、同じように“execution”は 人々を殺すを意味する（訳注：execution には処刑という意味がある）。Prism という名前は何かを別々に分離するという現実世界の比喩を表している。

WebRunner のように、Prism 0.8 はアプリケーションのロード元、アイコン、その他のパラメータを入力し、ウェブアプリケーション定義ファイル (.webapp) を簡単に作成することができます。

今回の新バージョンではアプリケーションの見栄えをカスタマイズする（例えばオペレーティングシステムにより良くフィットさせる）CSS をサポートします。ロケーションバーとステータスバーの表示・非表示を切り替えるオプションとスペルチェック機能も追加されました。（.webapp ファイルではなく）Prism を直接起動すると、ウェブアドレスとアプリケーション名、ショートカットを作成する場所などのいくつかのオプションを入力するダイアログを表示します。

Microsoft や Adobe と共に、今年は明らかにウェブアプリケーションがデスクトップにやってきた年です。しかし、根本的な違いが Mozilla Labs により明らかにされています:

Adobe AIR と Microsoft Silverlight とは異なり、我々はウェブを置き換えるプロプライエタリなプラットフォームを作ろうとしているのではない。我々はこの種の革新にとってウェブはパワフルでオープンなプラットフォームであると考えており、我々のゴールはデスクトップアプリケーションの便利さをウェブプラットフォームにもたらすための開発を見極め、手助けすることだ。

Prism は最初は Windows でのみ利用できますが、Linux と Mac OS X バージョンも近いうちに登場予定です。

訳注：Linux と Mac OS X バージョンもダウンロードできます。